こんにちは!
滋賀県栗東市(草津市・野洲市・守山市・湖南市・甲賀市周辺)の
ペットと家族の幸せな暮らしを応援するこにし動物クリニック 看護師の井口です(^^)
リハビリ通信第3回は、リハビリを行う前の評価方法についてお話します!
リハビリを行う前の評価は、そのわんちゃんが抱えている問題を正確に把握し、適切なリハビリプログラムを組むために大切です。
①姿勢の評価
立っている時と座っている時の姿勢が正常かみていきます。
四肢に問題がある場合、四肢への体重のかけ方に差がでたり、体の幅より外または内に足をつくことがあります。また頭や腰に問題がある場合、頭の位置が下がったり、背中が曲がってみえます。
②動きの評価
お座りをする時や立ち上がる時の動作が正常かみていきます。
立ち上がる時に前足を支えに立つ場合は後ろ足に、前足に体重がかからないよう後ろ足を押し出すように立つ場合は前足に問題があることがわかります。また座る時、立つ時のどのタイミングで異常な動きをするかで、問題を抱えている場所の目安をつけることができます。
③歩き方の評価
様々な速度で直線、円形、ジグザグ歩行をさせて足の運びをみていきます。
この時、足の引きずりや体重のかけ方の差はもちろん、背中の揺れや曲がり具合、頭、しっぽの位置にも注目することで、問題点がみえてきます。
④筋肉の評価
身体全体を隈なく触り、筋肉に左右差がないか、熱を持っている所はないか、腫れはないかみていきます。この時、正常な筋肉の量が付いているかだけでなく、柔軟性があるか筋肉の質もみていきます。筋肉の柔軟性は体を正常に動かすためにとても大切です。
⑤関節の評価
横に寝かせた状態で四肢の関節を1つずつ動かし、ゴニオメーターという関節の可動範囲を測る道具で測定していきます。
関節も正常な可動範囲で動かせているか(質)だけでなく、滑らかに動くかどうか(質)も合わせてみていくことが大切です。
⑥神経の評価
神経学的検査として決められた動作をさせたり、神経反射を引き出す刺激を与えることで評価していきます。
リハビリを受けるわんちゃんの中には、骨や筋肉に異常があり正常に体を動かすことができないわんちゃんだけでなく、神経の異常により体を動かせないわんちゃんもいます。
この評価を行うことで、どの範囲の神経が障害を受けているのか目安をつけることや、神経刺激が亢進(過剰に反応する)しているのか、低下しているのか判断することができます。
リハビリを行うわんちゃんは、例えば後肢の麻痺というような明らかに目に見える異常だけに目が行きがちですが、実は後肢が麻痺しているために前足に負担がかかっており、それに気が付かずリハビリを行い、前肢も痛めてしまうといった弊害が起きる可能性があります。
時間はかかりますが、以上の様々な評価を行うことで、明らかな異常だけでなく、私たちが気が付いていない異常がないか確認することができ、安全に適切なリハビリを行うことができるのです。
以上、リハビリ前の準備、評価のお話でした(^^)
リハビリには様々な手技があり、得られる効果も様々です。
次回はその分類・効果のお話です♪
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