こんにちは!
滋賀県栗東市(草津市・野洲市・守山市・湖南市・甲賀市周辺)のペットと家族の幸せな暮らしを応援するこにし動物クリニック 看護師の安達です(^^)
今回は高齢猫について少しお話をさせていただきます!
近年猫の平均寿命はのびています。
完全室内飼育の猫では平均寿命は約15.8歳と言われています。病院に来院される猫ちゃんの中には20歳を越える子もいます。
猫も年を重ねると生活様式や気を付けなければいけないこと、体の異常が出てくることもあります。
人と猫では、ライフサイクルが異なります。猫は生後1年で人の15歳、生後2年で人の24歳と急速に成長します。その後はなんと!猫は1年毎に人の4歳年をとっていきます。7歳を越えた辺りから猫は高齢期に差し掛かり始めていきます。
猫も人同様年を取ると運動能力や適応能力が低下します。そのため猫の加齢に合わせて生活環境を変えていく必要があります。
●バリアフリー
若い頃は高い所に飛び乗れますが年を取ると難しくなるためキャットタワーの落下事故の可能性があるので猫の老化に合わせて少しずつ低くしましょう。猫は何としてでもトイレの中で排泄しようとするので老化で筋力が低下するとトイレの縁を乗り越えるのが難しいためスロープのようなものをトイレに設置して上げるのもひとつです。
●温度調整
高齢になると体温調節機能が低下します。夏の場合猫だけで留守番をさせるときは熱中症を避けるため風通しを十分よくするか、エアコンを弱めにかけておくようししましょう。
冬の場合は高齢になると寝る時間が増えたり皮膚の感覚が鈍くなることによりこたつやヒーターなど局所的に温める暖房器具に長時間いると低温やけどを起こすリスクが高まります。エアコンなどの部屋を全体に温める暖房器具にしましょう。
●模様替えは最小限に
模様替えをきっかけにトイレで排泄をしなくなったり飲水量が減ったりなど環境の変化に対応することが難しくなります。
猫は視力が落ちても聴覚や嗅覚が優れているため家具や食器、トイレの位置を覚えているため問題なく生活ができることがおおいです。
●いきなり後ろから抱き上げない
高齢になると視力が低下する可能性があるのでいきなり後ろから抱き上げると驚いてしまいますので抱き上げるときは声をかけ飼い主の存在を知らせながら行いましょう。
【加齢に伴う変化】といって痩せる、食欲減退、活動性の低下などの項目は病気の症状として認識されにくいです。また、加齢に伴い増える疾患の多くは体重が減少します。たった300gの減少ぐらいと思わず人で言うと3㎏も減少したことになります。もしかすると「病気のサイン」の可能性があるので気を付けましょう。
体重減少以外にも「病気のサイン」を見抜いたり健康で長生きするためには、普段からの健康診断が必要です。
普段からの健康診断で健康時の体の状態や血液検査の数値を把握しておくことが大切です。人は高齢期に入れば1年に1回の健康診断が一般的です。猫が半年に1回健康診断することは人間では2年に1回、1年に1回は4年に1回のペースになるので、最低でも1年に1回は健康診断を受けましょう!
当院では春と秋に血液検査による健康診断がお得なお値段で受けれますのでぜひ御活用ください!!
人と同じように猫も老いれば病気と向き合っていかなければなりません。高齢猫のケアに正解はありません。人生をともにする大切な家族のためにできることを行い人生を幸せなものにしましょう。
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