異物注意!!

先日来院された症例をご紹介します。
3歳のプードルさんで主訴は頻回の嘔吐、食欲不振、誤食癖があるとのことで来院されました。
誤食癖より異物を疑い、触診によりなにかお腹に触れる物を感じました。追加の検査として、レントゲン撮影、エコー検査を実施しました。場合により腸に流れがあるのか確認するためにバリウム検査を実施することもあります。今回のレントゲンとエコー画像を載せました。


レントゲンでは閉塞して食べ物が流れなくなるため胃、腸全体にガスが貯留していました。

エコー画像では普通、腸に見れないものが映っています。触診で触れていたものだと思われます。

これらの検査により異物の誤食を疑い、手術を行いました。
お腹を開けると閉塞している所が二カ所見つかりました。一つのところは閉塞により血流が遮断され腸が壊死しかかってました。腸を切開して異物を摘出しました。壊死しかけてあった腸を30cmほど切除して腸同士を縫う処置をしました。
その画像を載せました。

二つのひも状異物が摘出されました。
このような異物誤食はたいへん多いです。飼い主さんが気をつければ未然に防げる病気です。
食べてはいけない物は手の届かないところにおきましょう!

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