こんばんは、看護師井口です
昨日は大阪で開催された動物看護学会に参加してきました
看護師の職域の話からしつけの話、病気の話、症例報告まで様々な講演を聞くことができました
なかでも私が一番楽しみにしていたのは、高齢犬に対するリハビリのお話でした
足腰が弱くなるシニアのわんちゃんのためのリハビリを学ぶことができれば、本院で行っているシニア教室などでみなさんにご紹介できるのでは…とワクワクしながら聞いていました
日本ではまだ認知度が低い動物理学療法を、海外で学び資格まで取得してこられた看護師さんが講師で、動画を交えながら様々なリハビリ方法を教えてもらいました
ただ、シニアのわんちゃんが足腰が弱くなるのには股関節形成不全や前十字靭帯の部分断裂など様々な病気が原因となっている場合が多く、全てのリハビリがどのわんちゃんにとっても良いものという訳ではないそうです
まずは診断、治療を行った上でその子に適したリハビリを選択していかなければ、悪化要因になってしまうとのことだったので、少し勉強したくらいではみなさんにお伝えできないな…と反省させられました
また、わんちゃん、ねこちゃんが長生きになった現代では、シニアのわんちゃん、ねこちゃんの飼い主さん向けに様々な情報誌が出ており、その中でよくリハビリやマッサージ方法が紹介されていますが、愛犬、愛猫によかれと思い行ったことが悪い方向に進めてしまう可能性があるというのは、悲しく怖いことだな…と感じました
先ほども書いたように今の日本における動物理学療法はまだまだで、学びたいと思っても学べる場が少なく中々進展しないのが現状です。
でも私もついこの間までシニア犬の一飼い主だったため、長年寄り添ってきた愛犬に老化を感じた時、何かしてあげたい!と思う飼い主さんが多いのではと思います
なので、いつか、それぞれのわんちゃん、それぞれの飼い主さんに合わせたリハビリやマッサージをアドバイスできるようになるよう少しずつでも勉強していきたいと思います