無麻酔CT検査という選択肢

こんにちは。獣医師の藤原です!

先日、無麻酔でもCT検査を行える器具が導入されました。

今後検査を行える幅も広がるかなと思うので今回ご紹介させていただきます!

通常の犬猫のCT検査は全身麻酔下で行います。

人がCT検査を受けるときは全身麻酔しないけどどうして??と思われる方もいらっしゃるでしょう。

それは人がじっとしていることができ、必要なところで呼吸を止めることができるからです。

ワンちゃんや猫ちゃんに「息とめてください~!」と言ってもとめてくれませんし、検査台の上で大人しくしていることは難しいです。

動いてしまうと画像がぶれてしまって詳細なCT画像が得られません。

そのため、動物では全身麻酔によって不動化し、呼吸を撮影時だけ一時的に止めることで綺麗な画像を撮れるようにします。

今回導入された器具は足に軽量の固定具をつけることで、全身麻酔なしでも動物をおとなしく検査台に保定することができます。

検査を受けてくれた子は全く微動だにしていませんでしたし、嫌がる様子もありませんでした!

この器具を使用してのCT検査では大きな体の動きは制御できますが、呼吸による画像の乱れは入ってしまいます。

ですので、呼吸による影響が無視できる部分の撮影や、全身麻酔がハイリスクだけど断層像を確認したい場合などが適応になると思います。

全身麻酔が可能な場合には、もちろん麻酔下の方が綺麗な画像が得られますので、ペットさんの状態に合わせてご提案できればと思います^^

 

 

 

 

 

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