セミナー報告~肝臓編~

こんにちは。こにし動物クリニック獣医師の原田です!

 

今回は外科のセミナー報告という事で報告させていただきます!

 

まずは、肝臓の外科に関するセミナーのお話です。

 

わんちゃんや、にゃんこの肝臓がどのようになっているかというと、上の図のようにいくつかのブロック(葉:よう)に分かれています。図の左側はヒトの肝臓の模式図ですが、大きな一塊で分かれ目がありません。

 

各葉は上記の名前で、今回のセミナーでは外側左葉切除術について学びました。

外側左葉の特徴として、

 

・肝臓の中でも肝細胞癌が発生しやすい葉である

・深部に付着していないため、視野の確保や術野の確保が容易

・肝臓の葉で唯一深部での後大静脈付近での操作を伴わない

・強力な支持組織を持たず、通常はその解除が必要ない

 

このようなところが挙げられます。

まとめると、「手術の機会が多いが、その他の葉の手術よりは、手術が行いやすい」という感じです。とは言っても、抑えるべきポイントが多数あり、手順や解剖の知識はもちろんコツのようなものを教えていただきました。

 

臓器の押さえ方や、使う器具、糸の結び方そんなちょっとした違いを知るだけで、グンと手術がやりやすくなるのです。

 

つまりは、知っているか知らないかだけで大きな差が出てくるという事です!!

 

肝臓は沈黙の臓器ですので、どうしても発見が遅れがちです。異常が見つかったけど、手遅れ・・・なんて事にならないよう、定期的な健診をオススメします!

ただいまこにし動物クリニックでは秋の健診キャンペーン実施中です(´∀*)

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