心肺蘇生の極意!動物看護師として出来ること。 セミナー報告

こにし動物クリニック看護師の安達です。【心肺蘇生の極意!動物看護師として出来ることを考える】というセミナーに参加してきました。 近年は、動物はペットではなく家族として大切にされています。そんな大切な家族の急変に私(動物看護師)として出来ることとはということを学んできました。

●病院で急変した際に一番に対応するのが

受付対応を行っている看護師及び受付

→一次救命処置(獣医師が到着するまで)

①ABCの順で確認。

Airway 気道

Breathing 呼吸

Circulation 循環CPA(心肺機能停止)の診断・確定を行う

②胸部圧迫(心臓マッサージ)

胸部圧迫時の体位は大部分の犬猫は横臥で行う。また、意識状態の低下(低血圧)の場合は酸素が足りなくなり脳血流の低下がみられる。

→酸素が足りなくなると脳は直ぐに虚血してしまう(おおよそ3分で脳はダメージを受ける)脳に血液がいかなければすべてCPAになりうる

・大量出血、緊張性気胸、重度の肺血症性ショック、高カリウム、低酸素

→迷った場合は胸部圧迫を行う。

③人口呼吸

30回の胸部圧迫の後に迅速に口—鼻人口呼吸法で2回の人口呼吸を行う。

口を押えて、鼻に息を吹きかける。

(獣医師到着後)

CABの順で措置を行う。

Circulation  心電図、

点滴確保 Airway

気管挿管後Breathing  

6秒毎に換気換気を行いながら、1分間に100回胸部圧迫を2分間行う。

●心電図で確認

心静止OR心室細動

①心静止

2~5分毎にボスミン(エピネフリン)投与 心臓を収縮させる働きと同時に血管収縮作用が強い。 

BLS周期の2回に1回アトロピンを投与 抗コリン作用迷走迷走神経を抑制させて、心静止を引き起こしている異常な迷走神経の興奮を抑えようとする働き。

→血管収縮薬を使用する理由=薬を使って血管を収縮させて血液を心臓に戻す。


②心室細動

胸部圧迫を2分実施後除細動を使用 電気刺激により一度心臓を止めて自ら動き出すのを待つ。

心静止時は酸素がないため除細動を行っても酸素が循環しないため行っても意味がない。

●輸液

蘇生中

→脱水があれば行い脱水がなければそこまで急ぎで行わなくてもよい。

心肺が再開

→ピモベンダンの(静脈薬)投与 血圧・心収縮力の維持

→ノルアドレアリンの投与 血管収縮

→Naメインの輸液 心停止は酸性に傾くためアルカリ性にする

→血液検査

→GLUやカルシウム製剤もあるとよい。

皆様の大切な家族の命を救えるように私たち看護師も日々勉強をし続けます!

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